「根拠を持ってきちんと褒めて、きちんと感謝する」信頼関係を最優先にしたマネジメントが生み出すチームとは。

「根拠を持ってきちんと褒めて、きちんと感謝する」信頼関係を最優先にしたマネジメントが生み出すチームとは。

 

wevox導入企業様の中で、特にwevoxスコアが高いチームに限定した『Goodチーム(※)とその秘訣』を探る、Goodチームインタビュー。

今回は、「従事者不足を解消する情報インフラを構築することで、質の高い日本の医療介護サービスの継続提供に貢献する」というミッションステートメントを掲げ、医療介護領域のキャリア支援のリーディングカンパニーである株式会社エス・エム・エスキャリアのコメディカルパートナー部リハ人材紹介グループにて、チームリーダーを務める竹内睦実さんにお話を伺いました。

※wevoxご利用企業のうち上位1%程度しか存在しない、エンゲージメントスコアが非常に高いチーム。(100点満点中、81点以上のスコアのチームです。)

成長企業だからこそ味わえる、環境変化の多いチーム

– まずは竹内さんが所属されているリハ人材紹介グループで、実際に行っている事業を教えて下さい。

全国約20万人程度いらっしゃるリハビリ職の方の転職サポートをする部署になります。
紹介先は、病院だけではなく、介護系の施設などもあります。また、リハビリ職と言えども、退院する前のリハビリから、機能維持、精神科など、なかなか普段接することのないような領域でお仕事されていらっしゃる方が多い業界ですね。
具体的には、求職者様へ「どういった職場で働きたいのか」と希望をお伺いし、希望に合わせて法人様をご紹介しています。
また、施設によっては実際に求人を出していないところも多いので、色々な法人様に対して求職者様をご紹介するために、面談の時間をいただけないでしょうかとお伺いしています。

– かなり専門知識も必要そうな部署なんですね。チームの体制はある程度固定されているのでしょうか?

チームの体制は結構よく変わりますね。
企業が成長するタイミングで人員数も増えていますので、初めは1人が3都道府県を担当していたとしたら、1年後には1人で1都道府県、その1年後には3人で1都道府県…という感じで、だいぶ環境変化は大きいですし、チーム構成もその都度変わります。
今私が持っているチームも、昨年度までは別のチームと一緒に、1つのチームとしてやっていました。

根拠を持ってきちんと褒めて、きちんと感謝する

– 元々チームリーダーとして意識されていたことはあるのですか?

毎日意識してきたことは、まず自分からやる、そして人に任せたことでも自分もやる、ということです。
何かうまくいかないなと思ったときに、他人のせいにして自分ができていないということが、割とあると思うんです。
なので、まずは自分で動き、状況を理解することを大事にしています。

もう一つは、ちょっとでもメンバーの良い部分に触れたら、すごく褒めるように意識しています。
ただ褒めるだけではなく、今まで努力し続けてきたことや、その先の結果にどうつながっているかという根拠を持って、きちんと伝えることを意識しています。
あとは、結構個人の判断がチームの追うべき数字に直結するので、必ず「ありがとう」という気持ちも毎回伝えるようにしています。

– そういった行動を意識されたキッカケはあるのでしょうか?

以前の職場がブライダル関係だったのですが、ブライダルの世界では、役職が上がれば上がるほど、どんどん現場から遠ざかっていくので、トップダウンで指示を出すときに、現場の状況を踏まえていないことも多くありました。
そういう光景を見ていたときに、「信頼できない人から何を言われても、現場は動かない」ということを身にしみて感じていたので、当時の自分が嫌だなと感じたことを、そのまま改善するというシンプルな方法が、意識してきたことに行き着いていますね。
逆に、自分がこういう対応をされたら一番気持ちいいなと思う体験もたくさんありましたので、その経験も大きいですね。

信頼関係を最優先したチームマネジメント

– ご自身も業務をしながらだと、意図的に話を聞いたりする時間を作ることが必要だと思うのですが、バランスをどう保たれているのでしょうか?

チーム編成が変わると、初めて一緒に働くメンバーもいますので、まずは相手との信頼関係を最優先で構築することを徹底しています。
初回面談のときに必ず、「私はこういうチームにしていく」と宣言をしています。
具体的には、全ての責任は私が負うということや、明日来たいと思えるチームを作るという話を、約束として伝えています。
やっぱり人なので、誰もが日によって感情や心境に波があるのは当たり前だと思っています。
マイナスな状態の日は、1人で背負って悶々と仕事せず、伝えてもらったり、汲み取ったりできる関係性が構築されていれば、他のメンバーが補えることもある。だから全然言ってもらったほうがいいんです、ということを必ず伝えるようにしていますね。

もちろん、私もリーダーになったばかりのときは、自分の業務もあるので、成績を上げなきゃなという葛藤もありました。
ただ、振り返ってみると、周りの状況を見なきゃいけない立場だからこそ、意識的にメンバーを見るじゃないですか。
そうすると、色んなメンバーが「いい仕事してるな」「いい面談してるな」って思う瞬間が、前よりも更に見えてくるんですよね。
そういう瞬間をたくさん見られる分、私もいい刺激をもらえるので、大きな負荷は感じたことはないですね。

– 各メンバーの面談を全て見られているんですか?

比較的、自分の仕事をしながらでも、他の人の声を全然聞けちゃうタイプなので、社内で行われている面談の会話なんかも、自ずと耳に入ってきますね。
そして、内容を聞きながら良いなと思う瞬間を覚えておいて、その後すぐに「良い面談をしていたから、きっと喜んでいただけただろうね、ありがとう!」と、思ったことは必ず感謝を添えて伝えるようにしています。

– 良いと思って伝えたのが、裏目に出てしまって失敗したことや、何でも褒め過ぎて形骸化してしまったというような失敗はありましたか?

必要なときに必要なことを褒めているだけのことなので、形骸化したり、失敗したりということはないですね。
逆に指摘するときにも、それなりに叱責するので、アメとムチは使い分けられているかなと思います。(笑)

– 厳しく伝えた後はしっかりフォローしてるんですね。

そうですね。指摘しなくてはならないことって大きく2つのパターンがあると思っていまして、
一つは数字がそもそも奮ってないケース、もう一つは倫理的にしてはいけない行動を取ってしまったケースです。
数字が奮ってないときは、必ず腹落ちするくらい数字を並べ、数字を根拠に、懇懇と説明をすることを徹底しています。
倫理的にというケースは、そういう行動を取ってしまうと、今までの頑張りが無駄になることや、周りの人や求職者様から、あなたは倫理観のない人だという見られ方をしてしまうので、そうなって欲しくないという気持ちを伝えたうえで、今度からこういう考え方でやっていくのはどうかなという話をしています。

プラスの感情を”即”共有、声を出して喜ぶ

– マネジメントは目標を達成するための手段と考えがちな中、ちゃんと相手を理解しイキイキと働ける環境を作り上げようとしている姿勢は本当に素晴らしいですね。実際にチームはどんな雰囲気なんですか?

プラスの感情を即共有し、声を出して全員で喜ぶチームです。
活気がいいので、結構うるさいと思われていると思います。
他チームからしたら「何が起こったの?」というような雰囲気によくなってますね。(笑)

例えば、面接の日が決まるということは、将来的な価値に繋がるという一つの成果ですので、「○○さんが、こんな面接を組めました!」と言って、その瞬間に喜んでいますね。
後回しにすると言い忘れてしまいますし、プラスの出来事が起きた瞬間が本人にとって一番嬉しいタイミングだと思うので、即時というのはすごく意識をしています。離席していた人にも、戻ってきたときに「ちょっとちょっと、こんなことがあったよ!」と、すぐに伝えています。

もう一つは、触れ合う方々に対して、きちんと感謝を伝えるチームですね。
私が新卒のときに「お前は何もできない。自分一人で仕事をしている訳ではない。周りにいる人に対して必ず感謝の気持ちを忘れてはいけない。」と当時の上司に教えてもらったんです。この言葉は今でもずっと心に刻んでいて、私の周りにいるメンバーにも徹底して伝えています。
例えば、事務の方がFAXを届けてくれたときに、「目を見てお礼、伝えていますか?」ということまで、すごく細かく言いますし、社内メールで内容に引っかかることがあると、「これを相手が読んだとき、どういう受け取り方をするか理解している?」と伝えます。倫理的にしてはいけないことと一緒で、「こういうことを一度でもしてしまうと、ピンチのときに周りに守ってもらえなくなってしまう。私はそういう見られ方をして欲しくないので、もう一回訂正メールを送ってもらっていいですか?」と、必ず伝えています。ですから触れ合う方々に対して、「これを、やってくれてありがとう。」という気持ちを必ず伝えるメンバーが多いです。

– 今よりも更に上の、こういうチームをつくっていきたいという目標はありますか?

一つ目は、全員がより笑顔で仕事できる環境にしていきたいです。
私達の仕事は、お客さんが目の前に居ないことも多いので、笑顔じゃなくても仕事ができる環境ではあります。
そういう環境だからこそ、本当に笑顔になれる瞬間を作りたいなと思っています。
笑顔というのは日々の充実がないと、自然には湧き出てこないものなので、どんな状況でも笑顔になってもらえるような環境づくりを実現したいなと思っています。前期は「メンバーが楽しく出社してくれればいいな」程度に頑張ってきましたが、今期はより笑顔あふれる環境にしたいなと思っております。

– 竹内さん、ありがとうございました!

取材を終えて

まさに、原点に立ち返るということが大切であると思うインタビューでした。
関わる相手に対して、まずは感謝の気持ちをベースに持ち、人と接するということが本当に大切ですし、何よりも、思いやりのあるコミュニケーションが信頼関係の構築になるのだと、改めて考えさせられました。
竹内さんのお話を聞きながら、私達も「凄い」という言葉しか出てこない場面もあるほど、何事も本質から捉えた考え方をしており、すごく信念のあるリーダー像を見せていただいた次第です。
このインタビューが一人でも多くのマネジャーに届き、ひとりでも多くの働く人々がイキイキと仕事ができる環境が生まれればと思います。



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