メンバーの成長をサポートする制度として導入する企業も増えているのが、ブラザー・シスター制度です。
同じようなサポート制度として、「メンター制度」があります。一般的に、ブラザー・シスター制度は新入社員向けの教育制度とされており、全社員がサポートの対象となるメンター制度とは対象者が違います。
アサヒビール社は、「自薦式ブラザー、シスター制度」を設けています。ブラザー・シスター制度の導入は数十年前ということで、文化としてしっかり会社に根付いており、0.9%という離職率の低さにも影響しているようです。
アサヒビール社のブラザー・シスター制度では、新人指導役の社員は公募されます。立候補してブラザー・シスターとして任命された社員は、指導前に人事部主導の研修を受けるそう。そして新人指導の計画を立て、9月の正式配属まで新人を育成していきます。
アサヒビール社のブラザー・シスター制度は公募制ですが、毎年定員を超える応募があり何度も応募する先輩社員もいるそう。自己の成長にもつながるため、やりがいを感じている社員が多いようです。
ブラザー・シスター制度は、新入社員の早期離職防止策としても注目を集めています。新入社員が職場に早く馴染めるようにサポート体制を整えることができ、先輩社員の成長機会創出にもつながる制度なので、ぜひ導入を検討してみてください。