コンピテンシー評価を導入すると、評価に対する納得感を高めることができます。
コンピテンシーとは、高い成果をあげている人に共通する行動特性のことです。
業務内容や社内文化によって高い成果をあげるために求められる行動は違いますが、一般的には「自分なりの工夫をしている」「レスポンスが早い」「計画性がある」などの行動が考えられます。こうした高い成果をあげるための行動を評価基準とするのが、コンピテンシー評価です。
コンピテンシー評価は、評価基準が明確なため公平性が保たれ、評価される側の納得感も得やすい評価方法です。具体的な行動が評価基準となるので、実践に移しやすく、評価もしやすいというメリットもあります。
コンピテンシーを設定するには、実際に高い成果をあげているメンバーにヒアリングをして、成果をあげるための行動を分析・抽出するという方法があります。
また、会社のビジョンや行動指針をもとに、推奨したい行動を設定するのもいいでしょう。実践しやすいように、誰でも行動がイメージできる具体的な表現を心がけます。
コンピテンシー評価をする際は、なぜその行動が評価されるのか根拠を説明し、コンピテンシーの本質を理解してもらうことが大切です。また、状況や業務の変化に合わせて、コンピテンシーを定期的に見直すことも忘れないようにします。