多様な意見や反対意見を受け入れると、より良い議論をすることができます。
経営学者ピーター・ドラッカー氏は、「正しい意思決定をするには、意見の対立が必要だ」という見解を示しています。
ドラッカー氏は、「反対意見はアイデアに広がりを持たせ、想像力を引き出す」とも述べています。意見の対立もなく簡単に全員が同意するようでは、あらゆる可能性の中から最良の選択をするというプロセスを欠いているとみなしていました。
アルフレッド・スローン氏はGMで社長を務めていた頃、会議で反対意見が出なかったときは、検討が足りないとして結論を先送りにしたといいます。
ディベートのように反対意見を述べる人をあらかじめ決めておくと、創造的な意見を考えるトレーニングにもなります。マネージャーが積極的に反対意見や疑問を投げかけて、意見を述べやすい雰囲気をつくるのもいいでしょう。
より良い意思決定を行うために、できるだけ反対意見を引き出し活発な議論が行われるよう意識してみてください。
