経営陣に対する信頼を高めるには、経営陣と社員のコミュニケーション機会を増やすことです。
オムロン社の立石名誉会長は社長就任の際に、「会社の抱える問題や従業員がどんなことを考えているのか知りたい」という思いから、2つの施策を導入しました。
ひとつは、従業員に社長宛に手紙を書いてもらう「社長への手紙」。会社が抱える問題や会社への要望を手紙に書いてもらうというもので、集まった3000通の手紙には、社長がすべて返事を書いたそうです。
もうひとつは、社長が全国の事業所をまわり、現場の従業員と対話をする「ザ・KURUMAZA」。社長と10~15人の従業員が車座になり、ビールを飲みながら気軽に意見交換をします。
社長は現場で起きていることや従業員の思いを直接聞くことができ、従業員にとっても社長の思いを知るいい機会になっているそうです。
会議のように堅苦しいものではなく、ランチや食事会などのように気軽に話せる雰囲気の方が、より率直な意見交換が可能になります。
直接対話する機会を設けるのが難しい場合はメールやチャットを利用するなど、経営陣と社員が気軽に意見交換できる仕組みをつくるのもいいでしょう。